廉価版35mmレンズ3本撮り比べ-絞り開放・夜景撮影

今日登場するレンズは、どれも現役を引退していてオークションで買えば1~2万円、それなりの定評がある3本、Zeiss Jana Flektogon 35mm F2.4 MC、Olympus Zuiko 35mm F2.8、Yashica ML 35mm F2.8です。焦点距離35mmは、APS-Cでの撮影では、換算52.5mmで標準レンズに相当します。

まずは、開放での夜景撮影を紹介したいと思います。開放で、無限遠に近い風景を撮ることは通常あり得ないことですが、点光源の多い夜景の画像をみれば、フレアの出方や解像、ハロなどがよくわかり、レンズの特徴を詳しく知ることができます。

使った機材は、カメラ:NEX-5、撮影条件は、ISO800、WB:晴天、絞り優先、中央部重点測光、jpegのFINE-L、スタンダード、露出補正は、-1.7EVとしました。三脚を使い、橋脚と道路が交わる辺りに極力フォーカスを合わせました。橋全体の写真はトリミング無しで適当に縮小しており、続く3枚の部分拡大はピクセル等倍画像です。ともに画像補正は一切していません。それぞれクリックすると拡大画像がでます。空気の澄み具合や曇や月の状態の影響も受けており、完全な同条件ではありません。

まず、旧東ドイツのZeiss Jana Flektogon 35mm F2.4ですが、第3世代黒鏡胴のauto/pop-eye有、silver-ring無、MC白の比較的新しい製品です。
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他の2本に比べ絞りの開放値F値が少し小さく、ちょっとだけ明るいレンズですが、収差からくるフレアは、大きめで明るい部分がT字型をしており、そのためか全体的に解像が良くありません。画像に芯はあるのですが、それでも絞り開放では明るい点光源のピントを合わせるのが苦労するほどで、対岸の観覧車は像が流れてしまっています。パープルフリンジも大きめに出ていて橋の電灯の虹色が再現できていません。このFlektogon 35mmは、明るい場所での絞り開放撮影で、ボケが固くうるさくなることがありますが、T字型のフレアがでることと関係しているのでしょうか。

次はOlympus Zuiko 35mm F2.8です。
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収差によるフレアは、Flektogonにくらべずっと小さめのお結び型で、比較的解像は良さそうです。加えて光点を中心にダンベル型の暗くて大きなフレアが見られます。また、パープルフリンジもFlektogonに比べればずっと少ないのですが、拡大画像2枚目の赤と緑の電灯の間が黄色の電灯とならず紫白っぽくなってしまっています。

次は、Yashica ML 35mm F2.8です
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収差によるフレアは、さらに小さめの丸型で、そのためか解像は3本のレンズの中で最も良く見え、画像に緻密ささえ感じます。このレンズでもダンベル型の暗くて大きなフレアが見られます。パープルフリンジは極わずかで、Olympusのように電灯が変色することもありません。

Flektogonが少し明るいレンズであったものの、開放では夜景には向かなかったようですが、他の2本は開放でも十分に使えそうです。ただF2.8という明るさでは手持ちの夜景撮影は向かないでしょう。

次は、F5.6まで絞ってみます。

key words: フレクトゴン ツァイス イエナ ヤシカ オリンパス ズイコー

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この記事へのコメント

2011年12月13日 23:23
面白い比較撮影をされていますね。
Zeiss Jana Flektogonは立体感がありますね。
しかし、トータルバランスではZuikoでしょうか。
55mmのZuikoがまだ手元にありますが、往年のZuikoはよくできていますね。
比較撮影の続き、愉しみにしています。
2011年12月14日 00:25
真夜中鳥さん、
いつも来ていただきありがとうございます。
Zuiko 35mmは、フィルム時代に私が山に登るときはいつも、OM-4Tiとマクロ90mmと一緒に持ち歩き、草花はマクロ、風景は35mmと使っていたものです。気軽にそこそこの写りで非常に重宝しました。フィルム時代のキャノンとニコンはすべて手放しましたが、これらだけは手放せず残していました。
OMシリーズが無くなるときの雑誌の特集記事で名玉の一つにあげられていましたが、ボケはどうかわかりませんが、風景に関しては、こうして比較してみて本当に手頃で良いレンズだったことが再確認できました。

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