Noct-Nikkorを試す(1) 浴恩館公園のクマザサ

今回から、しばらく防湿庫で眠っていたNoct-Nikkor ノクトニッコールを試していきたいと思います。
このレンズに関する蘊蓄は他のサイトに任せるとして、とにかくいろいろ撮影していき、自分のスタイルに合うレンズなのか、そうでないのかを見極めたいと思います。なぜなら一年以上眠らせてしまったということは、何か使いにくいところがあるか、自分には使う場がないのか、理由があるはずで、自分に合わないならば死蔵せず、次のこのレンズにふさわしい使用者に譲るべきと考えたからです。

まずは身近なところから、浴恩館公園のクマザサがきれいで撮りに行きました。
カメラは、NEX-5N、絞りはF1.2とF2.0でほぼ同じ場所を写しています。また、F1.2という大口径なので日中は減光させる必要があり、円偏光フィルタをつけて撮影しました。
以下すべて一枚目は絞り開放F1.2、二枚目はF2.0です。

近景として、クマザサを少し大きめにとってみました。
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ブログ程度のサイズでは、絞り解放から随分くっきり写っているように見えますが、画面いっぱいにしてみると、ピントが合っているところはそうではないのですが、そこから外れるに従って急速にフレアが増大していくことがわかります。F1.2のような大口径の場合、よくピントが合っているところが非常に薄いとか言う表現が使われますが、実際はピントの合っている範囲が薄いのではなく、画像の芯はあるがフレアが増大してくっきりしないだけです。F2.0まで絞ると、これ以上はないくらい精細な写りに変わります。絞り開放ほどではないにしても背景のボケも十分にあります。
徐々にクマザサから離れていって見ます。
この日は子供会か何かで、広場でバーベキューをしていました。
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たかが7枚羽根の絞りですが、F2に絞っても円形絞りのためか、遠くでは円形のボケが見られます。絞り開放に比べれば、円ボケのエッジははっきりしますが、それでも十分柔らかいボケになっています。
もう少し後ろに下がってみます。
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この日は雲があったので時々日が陰り、うまい具合に日当たりの条件がそろわないので二つの風景を出しますが、絞り開放ではフレアのまとわりつきが強いだけで、そう極端にボケ具合が違うものではありません。F1.2だからといって、特別F2.0に比べて遠くが良くぼけるわけではないのです。増大したフレアで紗をかけたようなソフトフォーカスになっているとでもいえるでしょうか。
十分クマザサから離れてみました。
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絞り開放では、ピントが外れたところはやはりフレアが大きめですが近接したときに比べれば微々たるものです。F2.0ではフレアが収まる範囲が前後に広がることがよくわかります。
落ち葉でピントの合う範囲を比較してみました。
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絞り開放でも、結構ピントの合っている範囲がF2に比べて、極端に狭くはならないことがよくわかります。また遠景の落ち葉のボケ具合は決してきれいなものではありません。むしろF2の方が整ったボケ方をしています。

最後に、このレンズはポートレート用に設計されていると言われています。そのような距離でアオキをとってみました。
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この距離だと、絞り開放でもピントが合っていないところにまとわりつくフレアがそれほど感じられず、緩やかにぼけていき、ピントの合っているところは、F2と比べてこそかすかなフレアがあることがわかりますが、F1.2とは思えないくらい十分にはっきり写っています。F2ではピントの合っている範囲が広がり、またより精細に描写しますが、十分背景はぼけておりF2であっても、十分背景をぼかして際立たせることができます。こう写して見るとやはりポートレート用なのでしょうか。

次に浴恩館公園にある文化財センターに展示されている縄文時代の土器を撮ってみました。

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この記事へのコメント

2013年02月05日 05:54
 ノクトニッコールですか。名前は聞いたことがあるのですが、大口径標準レンズでは、性能も値段もかなりイイもののようですね。
 いろいろ実写して性能評価するのも興味深いことでしょう。僕もキヤノンのFDの55mmの1.2と50mm1.2Lともっているのですが、なかなか写す機会がないので、暖かくなったらと考えています。
2013年02月05日 22:49
なおさん、いつもコメントどうもありがとうございます。
大口径レンズは、日中は減光しなければ絞り解放ではシャッター速度が足らず、また、F1に近い大口径といっても、F2と比べてそれほどボケがきれいな訳でも、よくボケる訳でもありません。日中撮影中心の人には、高いお金を払ってまでしてその存在意義がどれほどのものなんでしょうか。
しかし次回では、明るくない室内での撮影ですが、デジカメの高感度をもってしても手持ちではぎりぎりでした。そういう状況の多い人にはその意義が出てきますが、自分にはどうかと。

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