Noct Nikkor 58mm F1.2: 明石海峡大橋の夜景

今回は、夜景用レンズとして名高く、日本を代表すると言っても過言ではないレンズ、ニコン ノクトニッコール 58mm F1.2と、価格的には一桁違うがそれなりの定評のある旧東ドイツの代表的なレンズ、パンカラー 50mm F1.8 MCを比較したいと思います。

ノクトニッコール AI Noct Nikkor 58mm F1.2は前期タイプの絞り羽根7枚のもの、パンカラー Zeiss Jena Pancolar 50mm F1.8 MCは、黒鏡筒で銀縁のない比較的新しいものです。

使った機材は、
カメラ:NEX-5、撮影条件は、ISO800、WB:晴天、絞り優先、中央部重点測光、jpegのFINE-L、スタンダード、露出補正は、ノクトニッコールでは-1.0EV、パンカラーでは-1.3EVとしました。

三脚を使い、橋脚と道路が交わる辺りに極力フォーカスを合わせました。橋脚全体の写真はトリミング無しで適当に縮小しており(クリックすると拡大)、部分拡大はクリックして拡大したときピクセル等倍画像です。ともに画像補正は一切していません。撮影日が異なり、空気の澄み具合や曇や月の状態の影響も受けており、完全な同条件ではありません。

枚数が多いので表示は小さめにしましたが、よく見たい方はクリックして拡大表示で比較してください。

ノクトニッコールでの橋脚全体の写真です。左から絞り開放F1.2、F2.0、F2.8になります。
画像画像画像


パンカラーでの橋脚全体の写真です。左から絞り開放F1.8、F2.8、F5.6になります。撮影している途中で水平が少し傾いていることに気付きF5.6の撮影時に修正しましたが、電飾の色が他の色に変わってしまった後でした、ご勘弁を。
画像画像画像


ノクトニッコールでの画像中心部分の写真です。上2つが左から絞り開放F1.2、F2.0、下がF2.8になります。
画像画像
画像


パンカラーでの画像中心部分の写真です。上2つが左から絞り開放F1.8、F2.8、下がF5.6になります。
画像画像
画像


ノクトニッコールでの橋脚下部の写真です。上2つが左から絞り開放F1.2、F2.0、下がF2.8になります。
画像画像
画像


パンカラーでの橋脚下部の写真です。上2つが左から絞り開放F1.8、F2.8、下がF5.6になります。
画像画像
画像


ノクトニッコールでの道路部分の写真です。上2つが左から絞り開放F1.2、F2.0、下がF2.8になります。
画像画像
画像


パンカラーでの道路部分の写真です。上2つが左から絞り開放F1.8、F2.8、下がF5.6になります。
画像画像
画像


ノクトニッコールでの橋脚先端の写真です。上2つが左から絞り開放F1.2、F2.0、下がF2.8になります。
画像画像
画像


パンカラーでの橋脚先端の写真です。上2つが左から絞り開放F1.8、F2.8、下がF5.6になります。
画像画像
画像


コマフレアに関しては、ノクトニッコールは開放時から非常に優秀で、絞った方がむしろ放射状のフレアがまとわりつくようになります。パンカラーは、開放時にはボンヤリ広がったフレアが見られ、絞るにつれてボンヤリは無くなりますが、そのかわり星状の鋭いフレアが目立つようになります。
パープルフリンジは、光源の種類(おそらく水銀灯)によっては、絞り開放でははっきりと見られますが、1~2段絞れば解消されます。
画像中心付近の解像力に関しては、ノクトニッコールの方が1段分くらい解像力が高いでしょうか。また、画像周辺部である橋脚下部や先端では、同じ絞り値ではパンカラーと同じか、少し良い位です。
星座を撮るときには、明るいことは勿論、画像中心部も周辺部も万遍なく高画質が求められるようです。ノクトニッコールは開放F値が小さいのですが、周辺は余り良くない特性からすると、必ずしも星座に向いているとは言えないかもしれません。
どこかのサイトで読んだ話があります。
星座の写真を撮ることを期待してノクトニッコールを購入したが、思ったほどの性能ではなく不良品ではないかとクレームをした。しかし、実際は設計上ポートレートを想定しており無限遠に近い状態での性能はそれほど考慮されていないとのことで、この特性は当然のことであった、
とのことです。
今回のテストでは無限遠に近い状態なので、その特性がよく現れたのかもしれません。私はまったくポートレートを撮影したしたことがないので、どう写りが違うのか、想像が付きません。
パンカラーもF5.6まで絞ると、ノクトニッコールのF2.8の時の画像を、解像度に関しては上回っています。もちろん、ノクトニッコールももっと絞ればそれなりの解像を示すようになるのでしょうけれども、それでは、F1.2の大口径の意味はないでしょう。
極力開放に近い状態で撮影する必要があり、画像中心と周辺の解像の違いを問題にしなくてよく、コマフレアを出したくない対象、たとえば夜の繁華街を撮影するのが、このレンズの本領を発揮する条件ではないでしょうか。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック